未練なんてこれっぽっちもない

髪を切る。髪も精神も清々しく感じるのは何故だろうか。

良く、失恋したから髪を切るって話を聞いていたが私は実践したことがない。女々しいことが好きじゃないのもあるが、失恋というか恋人と別れる時は何かしらのインパクトを起こすのでお互いにダメージは結構ある。

いや、結構というか相手の男性にしたらトラウマレベルかもしれない。それに気が付いたのは今の主人の指摘だ。

「今までのしぎくさんの彼氏は大変なトラウマあるだろうな」

私にしたら、意味が解らなかった。理由を問うと。

「だって、今まで自然消滅で恋愛終わってないんでしょ? 自分は自然消滅が多かったから寂しくてもインパクトはないけど、貴女は体験しなくてもあるのは想像つくよ」

なんとま、失礼な物言いだと思ったが、念のために今までの恋愛の終わり方を思い出してみようかと思った。

高校の部活の先輩と付き合った時。

相手は理系の短大にいたので時間は自由で私は高校三年生。年上なのにワガママで上から目線の彼氏で言うことを最初は大人しくきいていたが次第に嫌になる。

私はスロットや車に興味がなかったのもあるが、女性を大事にしないSタイプが嫌いだったみたいで、いつ別れてやろうかとタイミングを計っていた。

私も社会人になった頃の話。

そんなある日、デートが終わり家の向いの駐車場にとまって降りて帰るだけの私。隣には私の車の軽四を助手席側に停めていた。

相手が別れたがらないので面倒と思ったのもあるが、普段は我慢をするが大分溜まっていた不満が彼の一言で爆発した。

その時の状況とか言った言葉も覚えていない。覚えているのは切れた私ととった行動だけ。

車内で私は助手席、彼氏は運転席に座っていた。キレた私は一片の迷い無く車にあった芳香剤を彼のこめかみに向けて投げつけた。

車の芳香剤といっても私の二十代の時代は瓶で中々の重みのあり攻撃力が強いものだ。

ちょうど、当時投げつけた物が今でも現役だったので商品名を隠して写真を載せよう。

ゴン!といい音を立ててヒットすると彼はうめき声を上げながらうずくまった。その様子を見て私はサッサと車に降りて自分の軽四に乗り込む。

それでも、私を引き留めようと車から降り、よろめきながら来る彼を横目に

ブォオオオオオオオオオン!!!!!!!!

急発進バックをしてハンドルを急に切る私。

キィッキキィー!!!!

深夜で田舎の駐車場では凄く音が響いたことでしょう。

運よく彼を巻き込んで轢かずに良かったと思います。

若かったのでキレると止まらない私。

普段はとても大人しい子なんですよ。

この事件の後、連絡も取らずに会いもせずに間に人に入ってもらって別れました。

清々しく別れたかなって思っていますが、この彼は面白い話を作ってくれます。

恋の話

この記事の話で「彼女さんにお願いされた」が後にやることです。

やっぱり変な人だったんだなって思いました。私が言うと変な感じですが、類友かもしれませんが驚きましたよ。

昔の恋愛の終わりだけを一個だけ思い出して書いてみましたが、暫く書くのやめようかと思った日。

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