何れは死んでしまうのは解っていても、その日は突然にやってくる。
私の母が亡くなる時もそうでした。
去年の11月30日、お世話になっている施設のケアマネからの連絡。
母が急に食事を食べなくなってしまったのこと、それで今後の介護方針を私に聞かせて欲しいのこと
母は2020年に大腸がんになり手術をしていました。 医師に言われた寿命を遥か二年超えています。
今回は私に決めて欲しいのは今後は点滴をして食べれなくても少しでも生き長らえるか、それとも自然に看取りにするか。
点滴にすると毎日病院に通わないといけないし、針を刺す負担もあり私は看取りをお願いしました。
楽に旅立ってほしかったから。
一週間ぐらいだと言われていました。
看取りを始めて12月10日の早朝に母親は静かに息を引き取りました。
その日のことはよく憶えています。
連絡を受けて外にでると、朝焼けがとても美しくて この景色の中を母を行くのかと思うと感謝の気持ちが湧いてきます。
急いで部屋に行くと母は私を待っていてくれました。
呼吸が少しずつ弱くなり、私が来たと分かると何となく反応をしめしてくれ息をしていました。
天を見つめている母。
「お母さん、私来たよ。ありがと、待っとってくれた? 楽にしていいよ」
そう言うと天を見つめていた母は一筋の涙を流して、目の雰囲気が変わりました。
あ、お母さん行ったわ。 私は確信して看護婦さんを呼びました。
とても穏やかで綺麗な顔をしていました。
化粧をさせてくれるということで私もさせていただきました。
実家の次男にも連絡して、私と兄。 主人と子供たちだけでお通夜とお葬式をしました。
今年の冬は寒かったので暖かい春に母を骨納めしてきます。
それまでは
私の仕事風景や子供たちの勉強や遊んでいるのを見てもらいながら待ってもらいます。